こんにちは
本日はアイルランド留学中の滞在方法についてです。
弊社では、アイルランドに3か月以上滞在される場合は「シェアハウス」を推奨しています。
シェアハウスは、日本では一般的ではないためシェアハウスのイメージがついてない方も居ます。
家探しの難易度は以前のコラムに書いているので、シェアハウスのご案内です。
豆知識としてアイルランドでは不動産購入は何回も買いなおす方が多く、独身→結婚→出産(子ども)→老後等と、ライフスタイルに合わせて、家を売却し、購入すると言うのを繰り返す事も珍しくありません。
シェアハウスとは?
一番分かりやすいのは、2012年からバラエティ番組で放送されていた「テラスハウス」のように、一つの家に複数人が共同生活する事をシェアハウスと言います。アイルランドでは、フラットシェアと言う事もあります。また、一緒に住んでいる同居人の事を「シェアメイト」や「フラットメイト」と言います。
※下記にフラットの意味を説明しているのですが、フラットはアパートメントと同義語です。このコラムは英語や不動産用語の説明ではなく、シェアハウスの案内を行いたいので細かな違いは割愛します。
アイルランドの家について
海外(ヨーロッパ)のお家のイメージは、大きくて暖炉がある家と思われる方も居ると思います。私も日本に住んでいた時はそのイメージが強かったです。映画のホームアローンの様な、豪邸のイメージです。シェハウスやホストファミリーも豪邸で生活が出来ると思われている方も一定数居ます。
多くの方が留学に行くダブリン、コーク、ゴールウェイで、ホームアローンの様なお家に住む方はほとんど居ません。しかし一部の高級住宅地では、豪邸と呼ばれる家があるのも事実で、そこでシェアハウスやホームステイをされている方も居ますが少数派で、一般的なホームステイやシェアハウスで多いお家のパターンは下記の通りです。どのお家のタイプもどこにでもありますし、家のタイプでお家を決める方は居ないと思います。
Detached House(デタッチド・ハウス)
日本の一般的なお家の一軒家をイメージをして頂ければと問題ありません。多くのお家が2回建てで、お庭もあり、駐車場がある事が多い家です。シティセンターでこのタイプは少ないですが、少しシティーセンターから外れると見かける事もあります。
イメージ的には下記の様な家で、完全なる戸建てです。平屋の場合もありますが、2階建て、3階建ての場合もあります。「どのタイプが多いですか?」と聞かれれば「2階建てが多いです。」と答えます。厳密には、平屋は Bungalowと言いますが、完全に独立した家があると言う事説明がしたいです。
Semidetached House(セミデタッチド・ハウス)
このタイプは、あまり日本で見かる事はありませんでしたが、アイルランドではよくあるタイプのお家で、完全なる一軒家ではなくて、2つの家が一つになっている感じです。中は完全に区切られているので、行き来は出来ないですし、玄関も二つあります。下記画像の様なお家です。説明が難しいのですが、イメージ的には二世帯住宅のような感じかもしれないですが、住んでいる方は全くの他人の場合が多いです。
上記の写真は雪が積もっていますが、アイルランドで雪が積もる事は珍しいです。あくまでもイメージです。
Terraced house(テラスド・ハウス)
テラスハウスは、日本の昔の長屋のようなお家の事です。こちらもアイルランドでは一般的なお家で、お家が完全に独立していないタイプです。
Flats(フラット)
Flatsは、集合住宅の事で日本で言うアパートやマンション等のイメージをして頂ければ分かりやすいです。「Apartments(アパートメント)と何が違うの?」となりそうですが、調べるとアメリカ英語かイギリス英語の違いと、不動産用語の問題になっています。このコラムでは不動産会社レベルの話ではなく、おおまかな違いを紹介したいので、イメージとして日本のアパートやマンション等の集合住宅をイメージして頂ければと思います。
階数については、2階~7階建てが多い気がしますが、10階以上のフラットはあっても少ない気がします。全部の物件を見てるわけではないので、あくまで傾向ですが高層マンションは珍しいです。
間取りについて
日本の間取りは、3LDKや4LDKと案内している事が多いともいます。アイルランドではベッドルームの数で表し、4 bed rooms や 3 bed rooms と表します。日本のお家と同様、「キッチン、ダイニングルーム、リビングルーム、シャワールーム、トイレ」はあり、これらは共有します。お家によっては、リビングルームを寝室として利用している事もあります。
基本的に、生活に必要な物、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、ケトル、ベッド等は予め用意されている事が多いです。また、食器やまな板、包丁等も予め用意されている方が多いですが、綺麗なのか、使いやすいかは別の話です。消耗品の調味料等は、全て自分で用意するのが一般的です。
日本のお家と違うのが、お部屋にシャワーとトイレがある「Ensuite room」というお部屋がほとんどの家にあり、Ensuite roomを借りる場合は、自分だけのシャワールーム、トイレがありますが、必然的に家賃も高くなります。
借りるお部屋の種類
借りるお部屋の種類は大きく分けて、2種類あり「一人部屋」または「シェアルーム」です。どちらのお部屋でも、ベッドは用意されている事が多いですが、その他の家具、机、棚、クローゼット等はお部屋により異なります。
一人部屋の場合
一人部屋の場合は、完全に自分だけのプライベートの空間があります。お部屋はシングルルームとダブルルームが多く、この違いはベッドのサイズが「シングルベッド」か「ダブルベッド」で表されているのが一般的です。どちらの場合でも、完全に一人部屋です。上記に記載しているように、「Ensuite room」と書かれている場合は、自分だけのシャワールーム・トイレがあるお部屋もあります。
シェアルームの場合
シェアルームの場合は、お部屋に複数のベッドがある事が多く、完全に一人の空間はありません。ベッドは、二段ベッドの事もあれば、シングルベッドが置かれている事もあります。シェアする人数は2人~6人の間で行われている事が多いです。基本的に男女は別になっています。
1人部屋同様、「Ensuite room」と書かれている場合は、お部屋専用のシャワールーム・トイレがあるお部屋もあり、同じお部屋住んでいる方達と使う事が多いです。
同居人について
冒頭にも書きましたが、同居人の事をハウスメイトやフラットメイトと言います。どんな方が住んでいる方は、入居するまで分かりません。お部屋探しの時に、ハウスメイトの紹介文があったり、お部屋の見学する時に、教えてくれることが多いです。
同居人はアイルランド人の事もあれば、ヨーロッパ人、アジア人、南米人、アフリカ人等様々な方が住んでいます。年齢は10代~30代が多い傾向にありますが、40代以上の方も居ます。社会人の場合は、入居者も社会人を好み、学生の場合は学生を好む傾向がありますが、関係ない場合もあります。
さらに、入居者の国籍は偏る事もあり、日本人が多いシェアハウス、ブラジル人が多いシェアハウス、フランス人が多いシェアハウスなどもあれば、国籍がミックスされている場合もあり、これは家により異なります。
私の経験上ですが、アイルランドのシェアハウスは基本的に楽しかった事が多かったです。人が嫌で出ていくと言う事はありませんでした。シェアメイトと一緒にホームパーティーをしたり、BBQをしたことも、一緒に旅行に行く事もありました。ご飯を食べていると、みんなが集まるような家もありましたし、和気藹々と生活していました。ただ、平日は仕事で疲れているので、誰とも話したくない時は部屋に籠る日もあるし、いつも誰かと過ごすと言うはないです。基本的には会ったら話すし、普通に仲がいい友達の一人という感じでしたが、絶対に毎日話さないと!のような雰囲気もないです。また、シェアハウスをしていても、誰とも会わない日もありました。
シェアハウスのルール
シェアハウスをするにあたり、ルールが決められている事もあります。例えば、シャワーは何時までや、暖房を入れる時間、掃除当番等、お家によってルールがあれば、全くない場合もあります。入居前に確認する必要がありますが、1人暮らしではないので、共同生活をするという認識は必要です。この辺りは、現地サポートをお申込されている方限定で、渡航前オリエンテーション時にご案内しています。
シェアハウスのメリット・デメリット
シェアハウスのメリット
・家賃がお値打ち
・リアルな海外生活が出来る
・英語環境で生活出来る
・一人暮らしより防犯面で安心出来る
・異文化交流が出来る
上記がシェアハウスのメリットになるかなと思います。
シェアハウスのデメリット
・共同生活の為、全ての自分のペースで生活出来ない事もある
・料理の匂いや生活音が気になる方も居る
・家が常に散らかっている
・生活リズムが合わないと大変
・性格が合わないと大変
等があげられます。
基本的に日本人は綺麗好きな方が多いので、お家の汚さに耐えられないと言われる方も一定数居ます。
日本人の有無
シェアメイトに、日本人が居るか居ないについてですが、日本人が居た場合は助け合う事も出来ますが、日本人はキッチンを使っている時間が長い傾向にあります。どの国もそうですが、同じ国籍同士の場合、仲良くなりやすいですが、日本語を使ってしまうと言うデメリットもあります。性格が必ずしも合うわけでもなく、タイプが違う事もあります。
私の場合ですが、私の食生活は日本食で成り立っています。ほとんどの調味料を日本から持ってきているので、これらの調味料を毎回毎回貸してと言われるのは嫌でした。1回位と言われますが、私はこの調味料が欲しいがために、20時間以上、10万円以上かけてわざわざ日本に戻り、自分の生活の質を上げています。無くならない物(包丁やフライパン等)は、綺麗に使ってくれるのならいいですが、量が減るものを勝手に使われるのも、あげるのも嫌です。そんなに使いたいなら、アジアンショップで買ったらいいのにと思っていました。確かに、日本で買うより5倍位する場合もありますが、日本に帰るより安く手に入ります。過去に気づいたら半分以上の調味料が無くなっていて、本当に傷つきました。日本に帰る時にも「○○持ってきてほしい」と頼まれた事もありましたが、人の物を運ぶのはよろしくないのでこちらもお断りしています。
全員がこういうトラブルに巻き込まれるわけではないですが、こういう事例もあると分かっているといいのかなと思います。外国人と住むと部屋が汚いから日本人の方が良いと言う意見もありますが、日本人ならではのトラブルがあるのも事実です。
ハウスメイトに日本人居る・居ない問題は、その方の好みになりますが、私の場合は上記の経験があるので、日本人が居る部屋は避ける傾向にありこれは私の好みです。
その反面、初めての留学だから日本人が居るお家に住みたいと言う方も居て、この場合は日本人が居た方が心強いと言われています。留学の時期により、海外生活の慣れ・不慣れが出てきてしまうので、もうすぐ帰国する方とアイルランドに来たばかりの方だと、生活習慣やアイルランドでの疑問点も異なります。本当に何かあった時は、助け合うのはいい事だと思いますが、全てを頼りに出来る日本人が居て欲しいは趣旨が異なります。この場合は、弊社に限らず留学エージェントの現地サポートを頼りにした方が良い気がします。
過去の留学生からも、「学校が教えるような事を聞いてくる」「各種手続きを1から100まで聞いてくる」「街の案内をしてと頼まれる」等の不満の声も出ています。同じ国籍で団結力があるのはいい事なのですが、留学する以上ある程度の自立は必要なのかな…と感じています。
さいごに
以上が、アイルランドのシェアハウスについてです。
アイルランドでは、シャアハウスが一般的で多くの留学生がシェアハウスを経験しています。
個人的には、嫌な思いをする事もありますがせっかく留学するのなら、人生経験としてシェアハウスをする事を推奨しています。
姉妹会社のイギリス留学情報ではシェアハウスの経験談を紹介しています。
気になる方は合わせてご覧ください。
イギリスのリアルなシェアハウス体験談 – イギリス留学情報