本日はお問い合わせの多い為替レートについてです。
為替レートとは?
為替レートとは、日本円と外貨を交換する時の交換比率の事です。為替レートの他に為替相場と呼ぶ事もありますが、今回は統一して為替レートと記載します。
このコラムでは、為替レートの説明をしたいわけでないので、完結に説明しますが、為替レートは日々変動しており、需要と供給のバランスで決まります。その国の経済や政治等様々な情勢が影響され、その国の通貨を求める方が多いと価値が上がり、その国の通貨を手放す方が多いと価値が下がります。
日本円を求める方が多いと、日本円の価値が上がり円高になります。その一方、日本円の需要がなくなり手放す方が多いと、日本円の価値が下がり円安になります。
先程も書いたように為替レートは日々変動しているので、一概にいくらとは言えないですし、円安・円高は繰り返し行われています。
オンライン相談時に、「普通はいくら位ですか?」と聞かれる事が増えてきています。その時の為替レートにより、安い、高いと感じる金額が異なります。2000年~2024年までの過去24年間の平均為替レートから算出した場合は、下記の金額となります。(端数は切り捨てしています。)
$1=¥115
€1=¥135
£1=¥174
過去24年間、各年の平均値から出しているので、基準値としても問題ないのかな?と思わなくもないですが、何度も書いているように、為替レートは日々変動するので基準値・平均値・普通と言う日本語が適切かが疑問ですが、2000年から2024年の平均為替レートは上記の金額です。
円高の場合
円高=円の価値が高いと言う事になります。
過去24年間の平均為替レートから考えると、
$1=¥100
€1=¥120
£1=¥150
だと、円高の状態になります。
この状態は海外の物を安く購入出来るので、日本円で生活している場合は有利に働きます。
円安の場合
円安=円の価値が低いと言う事になります。
過去24年間の平均為替レートから考えると、
$1=¥130
€1=¥150
£1=¥180
だと、円安の状態になります。
この状態は海外の物を高く購入しないといけないので、日本円で生活している場合は不利に働きます。
留学エージェントへの支払い
海外留学で為替レートが重要になってくるのは、留学エージェントへのお支払い金額です。為替レートは大きく分けて「実際のレート・TTSレート・自社レート」3つあります。
実際のレート
現地留学エージェントが採用している事が多く、お見積書・請求書がユーロ請求になっている事が多いです。ユーロで請求しているため、円が高騰しようが暴落しようが請求金額は変わりません。
しかし、皆さまがお支払いする時のレートによって日本円での支払い金額が異なります。多くの方が、毎日為替レートを確認し、レートが良い時(=円高)にお支払いされます。昨今の為替レートを見ていると、€1=150を切ったら安いと感じるので、インスタのストーリーにアップする事もあります。為替トレーダーは在籍していないので、円の暴落・高騰を予測することは出来ません。
弊社は現地留学エージェントのため、ユーロにてご請求書を発行します。為替レートが変動しようが、受け取るユーロの金額は変わらなく、請求書の発行日から日付が過ぎても請求金額は同じなので、お支払いされる99%の方が渡航日の2カ月~5週間前に全額支払いを行います。
1年前、半年前にお申込をしても、語学学校の費用を支払うタイミングは、渡航日の5週間前までに支払いをして頂ければいいので、お申込者の金銭的リスクはかなり低いのが特徴です。
支払いが遅いので、不安になる方も居ますが、アイルランドの99%の語学学校の支払期日は渡航日の4週間前なので、支払期日前までに振り込めば何もデメリットはありません。学校は既にホームステイも学校の席も確保してくれているので不都合もありません。逆に言えば、早く支払ったところでメリットもないです。
TTSレート
TTSレートは、銀行が定めている為替レートの事です。TTSレートはどこの銀行のTTSレートを採用しているのかにより、金額が異なります。傾向として、€1あたり実際のレートから3円程高くなっている事が多いです。€1,000あたり3,000円高くなると言う事です。
TTSレートは、多くの日本の留学エージェントが採用されているので、一般的な為替レートです。見積書・請求書に、「TTSレート採用」等の文言があり、請求書の発行日から1週間~1カ月以内に支払いをする必要があります。そのため、渡航日が先でも語学学校の費用を全額支払わないと行けなかったり、為替レートが大きく変動した場合に、追加費用を請求される場合がありますので、事前に確認が必要です。
多くの場合は、渡航日の3~6ヵ月前に支払いする必要があるので、支払いをする前に入学許可書がいつ貰えるのか確認をしましょう。
自社レート
自社レートは、その会社が独自に決めた為替レートの事です。2024年12月13日の為替レートは€1=161ですが、自社レートの場合は、€1=¥170等と自社でレートを決定しています。€1000あたり¥9,000高くなるので、半年の語学留学だと6万円程高くなります。この差額の6万円は留学エージェントの利益となります。
TTSレートと同様に多くの場合は、渡航日の3~6ヵ月前に支払いする必要があるので、支払いをする前に入学許可書がいつ貰えるのか確認をしましょう。
為替レートのふり幅
3つの支払いレートにふり幅があるのは仕方がない事です。しかし、実際のレートから6円以上高くなると首を傾げたくなる金額です。支払のレートで見た時には、実際の為替レートが一番お値打ちなので、日本の留学エージェントに申込みする場合は語学学校に直接支払いが可能かどうかを確認をするのも一つの手段です。
日本の留学エージェントは、現地留学エージェントと異なり日本にあるので、渡航前に安心感が得られ、渡航前に営業担当者と会う事も出来るのもメリットの一つです。
現地留学エージェントは、お支払い金額が安くなることが多いですが、渡航前に直接会う事が出来ないのがデメリットです。弊社の場合は、年に2回日本で留学相談会のイベントを行っているので、その時にお会いする事は出来ますが、それ以外で日本でお会いするのは難しいので、不安に思われる方はデメリットとなります。
さいごに
以上が為替レートと、お支払い金額のご案内でした。
弊社の場合は、ユーロ請求をしているので、為替レートが変動しても請求書の金額は変わりません。しかし、皆さんが日本円でお支払いする時の為替レートによっては、見積書の金額より安くなることも高くなることもあります。その為、弊社に限らず現地留学エージェントにお申込される場合は、必然的に為替レートを確認しながらお支払いするタイミングを計っている方が多いです。