こんにちは
前回のコラムに続き、本日もホストファミリーについてです。
今回は、アイルランドのホストファミリーによく聞くトラブルです。
前提として私は、「寮かホストファミリーどちらがいいですか?」と聞かれたら、「ホストファミリー」を推奨するので肯定的です。あくまでも、メリット・デメリットのお話をするときに下記の内容をお伝えしているだけで、ホストファミリーを否定しているわけではありません。
現在アイルランドに滞在されている方から、これって普通ですか?と聞かれることが多いのをピックアップしました。また、過去の問い合わせも似たような事が多いです。
アイルランドでよく聞くホストファミリー問題は5つです。
・食事問題
・寒さ問題
・シャワー問題
・門限問題
・コミュニケーション問題
イギリス留学でも、同じような問題が起きるので恐らくカナダ留学やオーストラリア留学、アメリカ留学でもに似たような問題は起きるかと思います。
食事問題
日本のように、主食、副菜、サラダ、汁物、お米というような食事ではありません。
朝食食は、パンやコンフレーク、シリアルなどの火を使わない朝食が多いです。
昼食は、簡単なサンドイッチやラップが多いです。サンドイッチの場合、バターにハムとチーズとマヨネーズをご自身で作る事が多いです。果物だけの場合は、バナナやリンゴが多いです。
夕食は、基本的には一品料理が多くて、アイルランドの場合は「シチュー、カレー、ラザニア、パスタ、ピザ」等です。1週間に1回は少し豪華なご飯が出る場合もあります。
あくまでも私の感覚ですが、決まったメニューをローテーションで食べる家庭が多い傾向にあるかなと思います。その為、週に2回パスタが出てきても特別驚く事はないです。
野菜が食べたくなると言われる方が多いですが、その場合はランチを野菜にして対応するのがいいかなと思います。家庭にもよりますが、生野菜を日常的に食べる家は傾向的に少ないかと思います。
私も経験がありますが、「今日何食べたい?」と聞かれ、「野菜がたくさん食べたいな…」と答えるとポテトや人参、玉ねぎ、グリンピースがたくさん出てきた事ありました。ちょっと違うんだけど…と当時思ったのは今となっては思い出です(笑)一生分のグリンピースは食べたな…と思う位よく食べました。
寒さ問題
私がアイルランドに来て驚いたことは冬でも窓を開けて寝ている人が一定数いる事です。また、冬でもダウンの下に半袖を来ている人も居ますし、寒中水泳している人も居ます。昔ビックリして、「何しているの?」と聞いたら、震えながら「水の中は温かいし体にもいいんだよ」と言ってました。一緒に遊んでたりすると、「今日は寒いよね」と聞いてくるんですが、「その恰好だといつでも寒いよね?」と内心思っていました。それでも、今では私も窓をよく開けています。在宅勤務という事もあるかと思いますが、1日中家に居ると新鮮な空気が欲しくて、よく窓を開けています。窓を閉めることなくそのまま寝る事も多いです。家の作りよりますが、サウナみたいに暑くなることもあり暑くて目が覚める事もあります。
その一方で全く暖房を使わない家もあるので、ホームステイ先が寒い家の場合もあります。イメージ的には日本の廊下で過ごすみたいに寒いお家があるのも事実です。光熱費の高騰もあり、節約して居る家庭も多いので寒い家は寒いです。ここでよくトラブルになるのが、個人で暖房器具を調達したり、勝手に暖房を触ったりするとトラブルになる確率が高いので、まずは寒い事を伝えてください。
また、暖房はタイマーでセットしている家も多く時間的には7:00~8:00位の間で1時間前後、夜は19:00~21:00位の間で3時間前後が多いかな…と思いますが、家庭にもよります。
毎日ぬくぬくしているお家もあれば、ブルブルするお家もあります。こればっかりは、ホームステイ先に着いてみないと分からないです。
シャワー問題
シシャワー時間と水温についてよく問い合わせが来ます。水圧も弱いのですが、水圧は1カ月もすれば慣れます。シャワー時間については、シャワールームを使える目安の時間が15分位です。30分使っていると倒れているのか?と思われても不思議ではないです。
その一方好きに使っていいからね。と言ってくれるホストファミリーも居ます。私のシャワー時間は5分~10分位で終わる事が多いです。凄く寒いと少し長めに入りますが、お風呂ではないので熱めのお湯で体を温めるイメージです。
水温についてですが、直近でも滝行になりましたと連絡がある事があります。私が滞在していた所では、熱湯しか出てこないという事もありました。あまりにも熱いので、ボイラーの温度を確認しに行ったら70℃を超えていました。修理をお願いしているんですが、3週間待ちとかで修理も来ないので仕方ないから水と熱湯を混ぜてシャワーを浴びると言う奇妙な事をしてた時期があります。恐らく日本だとすぐに修理が来て直してくれると思うのですが、そうはいかないんです(笑)
寒いのも辛いのですが、熱いのも辛いのです。文句言ってもどうにもならないので、業者が来るのを待つのみです。家によりますが、永遠とお湯が出る家もありますが、タンクに入っている水を温めるタイプの家もあります。
門限問題
滞在先によっては帰宅時間が決められています。アイルランドの場合は学生ビザでもアルバイトが出来るので、22時くらいまでは言われない事が多いですが、早い家だと20時の事もありました。最近はホストファミリーの門限についての問い合わせはないですが、帰宅後のシャワーで少しトラブルになった方はいます。ホストファミリーの家の場合は、何時までシャワー浴びていいのか確認するといいかなと思いますが、早い家だと22時までかな…という印象です。
コミュニケーション不足
アイルランドの場合は語学学校がホストファミリーを手配する事が一般的です。(弊社の場合は語学学校に通わずとも手配が可能)ホストファミリーは、滞在される方が語学留学生だと知っていて受け入れをしています。
語学留学生なので、ペラペラに話せるとは思っていません。私の友達もホストファミリーをしている方が何名かいますが、困るのは「英語が上手く話せない事」ではなく「コミュニケーションを取らない事」と口を揃えて言ってました。ホストファミリーも理解しようと努力はしているし、学生さんがHappyに生活出来ているのか気になっています。「How are you ?」と聞かれて、「Im good」だけで終わると「・・・」という感じです。この「How are you ?」は会話のきっかけでしかないので、そこから会話を繋げて欲しいなと個人的には思います。
「何を話していいのか分からない」と言われたりしますが、日常会話なので何でもいいです。例えば、「今日の学校のアクティビティについて」や「仕事を探してて今度トレーニング行くんだよね」とか「今日は新しい友達と●●ってパブ行って、ギネス飲んだんだよね」とか「初めてFish and chips食べたんだよ」とか「明日初めてビューイングに行くんだ」等どんな内容でも構わないのですが、とにかくコミュニケーションを取って欲しいです。
アイルランドのホストファミリーは、アイリッシュな事が多いので英語の勉強にもなります。間違えを教えてくれたり発音を正してくれたり、とてもいい勉強になるので、是非ホストファミリーと話をして欲しいです。
最近届いた小さなトラブルのご紹介
下記が、この1~2年で実際に弊社にあった相談です。
・毎朝5時に起きたら指摘された
・部屋に机、ゴミ箱やランドリーボックスがない
・部屋にカビが生えている
・ホストファミリーと食事メニューが違う
・ホストファミリーは外食に行っているのに、連れて行ってくれない
・ホストファミリーが一緒にご飯食べてくれない
・ホストファミリーに来客が来る
・聞いていた家族構成と違う
・キッチンを使わせてくれない
等連絡が来ていました。上記の内容は仕方ないかな…と個人的には思います。
日本とアイルランドの時差は9時間なので、時差ボケするのは仕方ないことですが、毎朝5時に起きていたらホストファミリー側からすると起こされるのでちょっと迷惑かもしれないです。いくら本人が静かにしていると思っていても、ヨーロッパの家は響く家が多いです。1日位なら朝5時に起きてもいいと思いますが、毎日5時起きて活動されていたら私でも静かにして欲しいと言うと思います。
部屋に机がないのは、アンラッキーですがダイニングテーブルの机を借りたり図書館に行ったりすることは出来ると思います。また部屋にゴミ箱がないのならご自身で買うかビニール袋や紙袋で対応したらいいかなと思います。ランドリーボックスもご自身が持っているかばんで対応可能です。ちなみに、私の自宅にもゴミ箱やランドリーボックスはありません。
部屋にカビが生えているは、天井全面に生えていたら対応してもらう必要がありますが少しカビがあるくらいなら仕方ないと思います。カビのスプレーでカビ除去したら解決します。
ホストファミリーの食事関係ですが、アイルランドで外食すると一人あたり€30以上はします。外食がしたいのならご自身で行くべきかなと個人的には思いますし、食事の用意をしてくれているのなら何も問題はありません。また、ホストファミリーの時間と生徒さんの生活リズムが異なる場合もあります。何かしらの理由により塩分や糖分を制限している可能性やアレルギーの場合もあります。食事をきちんと用意してくれているのなら特に問題になる事はないと思います。
ホストファミリー宅に来客があるのは一般的ですし、夜中まで騒いでないのなら普通だと思います。家族構成が違うのも、一時的に実家に帰っているだけの場合もあります。帰省中であれば、都度都度学校に報告するホストファミリーはいないです。キッチンを使わせてくれないのも、火事になる可能性があるからです。過去にボヤ騒ぎがあったという家庭も知っているので、火を使ってほしくないから禁止にしている可能性はあります。ランチボックスを作る際も事前に、確認して頂くようにしています。
上記の内容が最近来たホストファミリー関連のご相談です。
ホストファミリーは一時的に家族に参加するのであって、「お客様」ではありません。お話を聞いていて私が感じたのが、共通して自分自身を「お客様」だと思っていると言う事です。確かに、自分がお客様であれば上記を不満に思っても仕方ないです。例えば、ホテルで朝5時に起きて、ホテルからクレームが来たら、「初めに言ってよ」と私も思います。ホステルにキッチンがあると書いていて、使えないのなら「キッチンあるって書かないでよ」とも思います。
冒頭にも書きましたが、私は7個のファミリーに参加して思ったのが、ある程度のルールがあったとしても、関係が良好だと大体の事は許されます。日本と同じで人間関係による所が大きいです。生徒さんがホストファミリーに対して、「良かった・悪かった」と思うように、ホストファミリーも同じ事を思っています。
以上5点が私が事前にお伝えしている、ホストファミリーのデメリット・問題点です。
次回のコラムでは、ホストファミリーへのお土産についてです。