こんにちは
本日は、アイルランドの都市についてご紹介です。
アイルランドにワーホリで行くにしても、語学留学で行くとしても皆さんが選択肢に入れるであろう都市は限られてきます。もちろん地方の小さな村に行かれる方も居ますが少数派です。
全てを紹介するのは難しいので、今回は皆さんが候補に入るかな…という都市をご紹介します。今回は、簡単な街の特徴、街の大きさ、生活について、お勧めできるポイントの順に紹介していきます。この記事を含めて、弊社でアップしているコラムは客観的に書くように努力はしていますが、少なからず私の嗜好が含まれています。私の感覚と皆さんの感覚は違うので、100%鵜呑みにせず、こういう都市選びの仕方もあるんだな…程度に抑えて下さい。
Dublin
ダブリンはアイルランドの首都で東側に位置していて、アイルランド内では一番栄えている都市です。人口、お店、交通機関もアイルランドの中で圧倒的に多いですが、シティセンターの端から端まで歩いて移動出来る大きさです。
どこからどこまでをシティセンターと言うかは個人差があるかと思いますが、私の感覚だと、Spireと呼ばれるランドマーク付近から、Stephen‘s Greenという公園辺りを南北として、西側がDublin Castle位まで、東側がConnolly駅位までかな…という印象です。この範囲から出てもまだ栄えている場所ももちろんありますが、シティセンターとは言われると個人的にはこの範囲で案内している事が多いです。
ダブリンの住所についてですが、東京だと品川区、港区、新宿区、中央区と表しますが、ダブリンは番号で表します。ダブリン1~24まであり、原則リフィー川を挟んで北側が奇数、南側が偶数です。
ネット情報だと、「ダブリンは、北側が治安が悪い」とよく書かれていますが、北側が全て治安が悪いとは思わないですし、南側が全て治安がいいとも思わないです。ダブリンに限らず、日本でもオーストラリアでもアメリカでもカナダでも治安の良い所、悪い所があるので、こちらについては、渡航前オリエンテーション時に判断の仕方をご案内しているのでここでは割愛します。
ダブリンの街全体の大きさですが、冒頭に書いたようにシティセンター内は歩いて移動出来る規模感です。シティセンターを把握するには2週間毎日行けば十分かな…と思います。Dublin1~2が栄えていて、3~24については住宅地ですが、住宅地の中でも栄えている場所もあります。
購入出来る物ついては、生活用品で必要な物は全て購入が出来ます。ここでの生活用品は、食品、消耗品、服等です。これらにおいては、一般的な物は手に入ると思いますが、ブランド品、一部日本食、キャラクター物、日本語の小説等が欲しいと言われた場合は話が異なります。手に入らなければAmazonで購入すれば基本的に解決することが多いですが、こちらも皆さんが欲しい物が分からないと一概に絶対に手に入るとは言えないです。私の経験上は、薬品以外で欲しい物は基本的に手に入っている事が多いです。
次に遊ぶ場所についてですが、パブや公園、カフェ、ショッピング等を指しているのであればダブリンには遊ぶ場所があります。しかし、日本に居た時と遊び方が変わったと言われる方が居るのも事実です。東京やロンドンのように「たくさんのアクティビティーがありますか?」と言われるとアイルランド全体で少ない傾向にあります。のんびりと公園で友達と話すとか、海を見ながらボーッとするとか、ダブリン郊外の散策コースを友達と行くとかするべき事はたくさんあります。カフェ巡りをされている方もいますし、パブ巡りをされている方もいます。ミュージカルに行く方もいれば、映画を見に行く方も居るし、ショッピングをされる方も居ます。
最後に、Dublinはどんな方が渡航されるかと言うと、
・とにかくヨーロッパ旅行にたくさん行きたい方
・ある程度の規模感の街で生活したい方
・アイルランド旅行もたくさんしたい方
・初めての留学だからとりあえず首都にする
という方が渡航される傾向にあるかな…と思います。
逆にDublinを避ける傾向のある方は
・首都に渡航したくない
・都心より地方に住みたい方
・日本人が少ない方がいい
・留学生自体が少ない方がいい
・ローカル感がある都市に行きたい
という方が多いかな…と思います。
この基準は、弊社にお申込みされた方を中心にアンケートや、直接お会いしてた時の回答です。その他の理由で選ばれている方も居ます。
Cork
アイルランドの第2の都市でアイルランドの南に位置していて、コーク出身のお友達は「Old town」と呼んでいる方が多いです。ダブリンと比べると全てにおいてコンパクトな街になり、若干内陸に位置しているので、コークシティーからは海を見る事は出来ません。分かりやすく例えるために、ダブリンを小さくした感じと表現することはありますが、若干イメージは違います。ここの詳細は文字だけで表すのは難しいです。
また、日本では「東京と大阪は対抗意識がある」と一昔前はメディアで言われることがありましたが、ダブリンとコークも似たような関係性です。なので、アイルランドの多くのパブでGuinness(ギネス)が販売されていますが、コークに関してはGuinnessがない代わりにコークで作られているお酒、Beamish(ビーミッシュ)がパブにあります。私のコークに住んでいる友達の一人は、ビールを飲むときは必ずBeamishで、頑なにGuinnessを飲まないのが個人的には面白いですが、きっとアイルランド人にしか分からない何かがあるのでしょう。個人的には、ビールは黒ビール一択なので、GuinnessでもBeamishでも私は好きです。
コークのシティセンターの大きさについてですが、コークの街にはRiver Leeという川が流れているのですが、この川がシティセンターで二つに分かれています。シティセンターは川と川に挟まれた部分と言う事が多いですが、UCC(大学)まで行くと少し外れてしまうので、もう少し手前までが私のコークのシティセンターのイメージです。シティセンターを把握するには1週間毎日通えばある程度の事は分かるようになると思います。
購入出来る物については、ダブリンと同様です。私はダブリン、コーク、ゴールウェイ全てに住んだことがありますが、どの地域もダブリンで購入できるものは原則この3つの地域で購入出来ます。しかし、細かく指定されたらこの限りではありません。例えばこの3都市であればシャンプーを絶対的に購入出来ますが、シャンプーの銘柄と香りをしていされるとこの限りではありません。服も同じでどの都市も服を購入することは出来ますが、ブランドを指定されると少し困ります。
次に遊ぶ場所についてですが、パブや公園、カフェ、ショッピング等を指しているのであればダブリン同様遊ぶ場所はあります。街の規模感が小さくなるので、お店の数は少なくなります。コークは自然が多いので、毎週末は少し遠出してサイクリングやハイキングを楽しみたいと言う方にはオススメですが、地方に行くと交通の便が悪いことも多いので、計画的に行かれる事をお勧めします。
最後に、Corkはどんな方が渡航されるかと言うと、
・第2の都市が好きな方
・コンパクトな街で生活したい方
・自然が好きな方
・人混みが苦手な方
という方が渡航される傾向にあるかな…と思います。
コークを避ける生徒さんが今まで少数派だったのですが、「海の近くがいいからコークは考えてない」という方が何名か居ました。参考になるかどうかわかりませんが、コークは新潟市に似ているようです。大分の別府、愛知の豊橋とコークを比べた時には、両方ともコークの方が大きいと言う声がありました。大きさについては、本当にどう捉えるかなので一概には何とも言えないです。
さらに、「コーク留学を希望」というお問い合わせ数は、ダブリン、ゴールウェイと比べると少ないです。ただ、住んでみるとコークが住みやすいので、コークを好きになって帰国される方が非常に多いですし、ビザの切替や更新をする時には引き続きコークに住みたいと言われる方が多いです。
ダブリン、ゴールウェイとの違いは、情報の少なさと「コーク=英語が訛っている」というのがネットに出てくるからかな…と思います。コークの英語が凄い訛っていますか?と聞かれますが、Cork Cityに居る分には私はあまり強く感じることはありません。アクセントについては慣れですが、私はアイルランドに来た当初アクセントどころか、英語力がないので完全なる自分の問題でした(笑)アクセントをどうのこのう言える状態ではないので、アイルランドのアクセントが私のスタンダードになっているので、私は全く違和感がないです。コークに留学されている方に話を聞いても、気になる方も居れば気にならない方も居るので、一概に全くないとは言わないです。
Galway
ゴールウェイはアイルランドの第4の都市で、「港町」や「学生の街」と呼ばれることが多いです。Galwayはアイルランドらしい街で、活気があります。町全体的にカラフルで可愛らしい雰囲気で、「ヨーロッパらしい街並み」ではなく、「アイルランドらしい街並み」です。年間通して観光客も多く、アイルランド人に「ゴールウェイってどんな街?」と聞くと必ずポジティブな回答が返ってきます。ダブリン、コークと比べて街の規模が小さいので、前者2都市と比べると仕事探し、家探しは苦労する傾向にあります。
シティセンターの大きさは、こじんまりとしていて範囲はEyer Squareから Spanish Archまでで、規模が結構小さいです。私がGalwayのど真ん中に住んでいた時は、ホームパーティーに誘われていくと、大体知り合いがいます。歩いていも知り合いに遭遇する率が高く、ゴールウェイだと小さすぎると言われる事もありましたが、この街の規模感の向き不向きは人により異なります。
シティセンターを把握するには3日あればある程度の事は把握できます。シティセンター内はバスがそれほど通っていなく、歩いて移動した方が早い気がします。私としては、こじんまりとしている方が、移動もしやすいのでダブリンやコーク等の規模感よりゴールウェイの方が好きですが、これに関しては好みの問題なので正解はありません。
購入出来るものについては、ダブリン、コークと同様でほとんどの物が手に入ります。内容はコークと同じなので割愛します。
遊ぶ場所については、購入できるものと同様、ダブリン、コークと同じですが、ゴールウェイについてはナイトクラブはコロナ後全て無くなりました。この3カ月程度で新しくできたのなら話が異なります。飲む場所はたくさんありますし、パブでアイリッシュミュージックが流れている事も多いので、夜遊ぶ分には困る事はないと思います。その他の遊びについては同じです。
最後に、Galwayはどんな方が渡航されるかと言うと、
・海のそばで生活したい方
・アイルランドらしい街に行きたい方
・華やかな街で生活したい方
・人混みが苦手な方
が選ばれる傾向にあります。
Galwayのデメリットは、人によっては町が小さすぎるからもう少し大きな街に行きたいと言われる方が居ます。これに関しては本当に好みの問題です。こじんまりしているのが好みの方からすれば、最適な場所ですし、都会に住みたいと思っている方が行けば不満に思うかもしれないです。日本一時帰国時の個別相談会の際にGoogle Mapでゴールウェイの規模感のお話をすると、思ったより小さいと言われる方がほとんどです。
Glaway留学を希望される方は、初めからゴールウェイを指定して相談される方も多いです。他都市に留学されている方が、ゴールウェイに遊びに行った場合でも「Galway凄い楽しかった」「Glawayに留学したらよかった」という声があるのも事実で、アイルランドにはCityが5つありますが、私の一番好きなcityです。
Killarney
Galwayと同様アイルランドらしい街並みで、アイルランド人誰にも聞いても「キラーニは素敵な街」と答えます。アイルランドの中ではホリデー地として知られていて、キラーニーを出発点とするチャリティーサイクリングも行われています。Killarney National Park と言う公園があり、自然も綺麗ですが、街にある大聖堂も凄く素敵です。キラーニーは、比較的ヨーロッパやアメリカからの観光客に人気の地域です。夏と冬では街の雰囲気が異なり、夏は観光客でとにかく賑わいますが、冬は静かになります。
キラーニーの街の規模は小さく、アイルランドではCityではなくてtownに分類されます。語学学校も一つしかなく、大学はありません。キラーニーに住んでいる人はお互いがお互いを知っていると言う規模感です。タウンセンターに1日居れば、ある程度の事は把握できる規模感です。
購入出来る物ですが、食品、日用品については問題なく購入が出来ますが、日本食については限られたものしか購入が出来ません。服については、何店舗かお店があるので、購入する事自体は可能です。キラーニーはCo.Kerry(ケリー県)にあるのですが、Co. Kerryに滞在している方については、キラーニーに買い物に行く事もあるので、townの中ではお店の数が揃っている方ですが、Cityと比べると少ないです。人によっては日常生活以外の買い物は、近場のシティーに買いに行かれる方も居ます。
遊ぶ場所についてですが、パブやカフェはあるので、そこでお話したり、Killarney national Park でボーっとしたり、買い物したりです。サイクリングがウォーキングが好きな方は行くべきと所がたくさんあるので飽きないと思いますが、カフェ巡りが好きな方だと少し物足りないかもしれないです。Glawayと同様ナイトクラブはありません。
最後に、Killarneyはどんな方が渡航されるかと言うと、
・日本の生活(仕事)に疲れた方
・とにかくのんびりしたい方
・人と違う留学がしたい方
・日本人が居ない所がいい
という方が選ばれる傾向にあります。
しかし、「田舎には住みたくない」と断言されればオススメはしないです。
また、キラーニーのお申込み頻度は上記3都市と比べると少ないですが、定期的にお申込みはあります。お申込み前に「街の規模感は確認して下さい」と必ず伝えています。それ位キラーニーの街の規模は小さいですが、私がミリオネアになったらキラーニーに家を買います。そして、夏に2カ月位キラーニーに引きこもりをすると思います。街自体が本当に可愛らしくて、生活するには必要な物が揃っているのが個人的には好きです。
過去にキラーニーに言った方の声としては
・日本では体験できないような生活が体験出来た。
・初めて田舎に住んでみたけど、凄い楽しかったし、また戻りたい
・何もないのがこんなに快適だとは思わなかった
等の声を頂いています。
マイナス意見として、やはり規模の事を言われる方が居るので、街の規模感は要確認です。
Dún Laoghaire
ダンレアリーは、Dublin南側に位置にしている街です。語学学校が数校あるのと、治安が良いことから日本人留学生からも一定数の人気があります。住所的にはDublin郊外になりますが、Dublin Cityよりもアクセスがいい場合も多く、Dublin City Centreの語学学校に通われる生徒さんのホームステイ先になる事もあります。「日本人が少ないからダンレアリーを考えています」と言うお問い合わせが一定数ありますが、意外と日本人は多いです。
街の規模的には、Killarney同様Townになりますが、大きなストリートは私の感覚だと2個のみです。
購入できるものや遊ぶ場所については、Dublin City Centreが近いので困る事はないかと思います。一般的な購入品(食品、日用品)はダンレアリーで済ませて、それ以外の物はシティセンターに行くという感じなるかな…と思います。
最後に、Dún Laoghaireはどんな方が渡航されるかと言うと、
・Dublinに行きたいけど、毎日シティセンターには行きたくない
・Dublinに行きたいけど、費用を抑えたい
・Dublinの近くの港町がいい
・Dublin近郊に留学したい
という方が選ばれる傾向にあります。イメージ的には、「ダブリン留学を考えていたら、ダンレアリーが出てきた」と言った方が正しいかもしれないです。ダンレアリーも可愛らしい港町ですし、平和に生活が出来る街です。また、お話しを聞いていると、Dublinに位置しているだけで、安心感はあるようです。また、日本人が居ないイメージがあるそうですが、ダンレアリーはそこそこ日本人居るので、日本人が居ないからダンレアリーにした場合は、少しイメージが異なるかもしれません。
Malahide
最後のマラハイドですが、マラハイドも立ち位置的にはダンレアリーと似ていますが、場所は北側にあり、ダブリン空港からも近いです。マラハイド城で有名で、高級住宅地としても知られています。住所的にはCo. Dublinです。ダンレアリーと異なる点は、買い物をする場所です。「買い物はDublin City Centreに行くよりSwords(マラハイドの隣町)に行く。けど、娘たちはチラホラDublinに行っているよ」とマラハイドに住んているお友達が言ってました。マラハイドのお問い合わせ数は少ないので、日本人が居ない場所がいいと言う方には穴場です。
街の規模感的には、タウンセンターだけで言うのであればマラハイドが一番小さいです。
遊ぶ場所と買い物出来るものについてはキラーニー、ダンレアリーと似ています。一般的な買い物はマラハイドもしくは隣町のSwords(歩いて1時間前後、バスで25分前後)に行く場合が多く、Dublin City Centreに行く頻度は少な目になる可能性がありますが、こちらに関しては個人の生活スタイルにより異なります。普段の買い物が食品、消耗品のみの私がマラハイドに住めばDublin City Centreには1カ月に1回も行かないかと思います。
最後に、Malahideはどんな方が渡航されるかと言うと、
・Dublinに行きたいけど、毎日シティセンターには行きたくない
・Dublinに行きたいけど、費用を抑えたい
・ダブリン近郊で留学したい
・ダブリンで日本人が少ない所に行きたい
という方が多い傾向にあります。
ここの日本人が少ないと言うのは傾向であり、キラーニーと比べると日本人は多いですが、ダンレアリーと比べると日本人が少ないです。
まとめ
上記6都市がある程度の頻度でお申込みがある街ですが、この他の地域にも行かれる方も居ます。弊社に始めてお電話のでお問い合わせをされる際に、Dublin留学を前提としてお話をされる方が多いです。他の地域がある事も分かっていて、ダブリンに渡航されるのであれば、ダブリン留学で問題ないと思います。しかし、ダブリン留学しかないと思っているのなら、他にも選択肢がある事を知ってほしいと思っています。
食事、服装、髪型に好みがあるように、好きな街、そうでない街というのが誰しも必ずあります。これは好みの問題なので、正解・不正解はありません。
都会でキラキラしているより、田舎でボケーっと羊を追いかけまわして遊んでいる私がダブリンのど真ん中に住んだら疲れます。しかし、毎週末カフェ巡りがしたい方が、人口より羊が多くて近所にはパブと郵便局、ローカルショップ(地元の人が運営しているコンビニのようなお店)しかないような場所に行けば退屈になると思います。
誰かと比べるのではなくて、どんな場所で生活をしたいのかが大切です。アイルランドに8カ月(長期語学留学)もしくは1年(ワーホリ)も居れば、どこかで観光気分がなくなり日常生活になります。この日常生活になる時に、どういった環境で生活したいかで決めるのが個人的にはオススメです。
冒頭にも書きましたが、街のイメージや感覚は個人差があります。客観的に書くようにしたり、生徒さんの声を元に書いていますが、100%全員がそう思う訳ではありません。最近、そういった類のコメントがチラホラありますが、私はライターでもなんでもない「ヨーロッパ在住 30代のただのおばさん」です。あくまでも参考程度にしてください。